「牛革」の利点

 昔からランドセルといえば高級なものは牛革でした。お祝い兼として贈られる場合は、ほとんどが牛革でしたね。昔は牛革と人工皮革では、牛革の味のある高級感に比べて人工皮革は安いビニールっぽく見えたものでした。
 しかし、実際子供が(昔の私ですが)使うと重たい。雨に濡れると薄汚くなり、型崩れして、傷ができやすく、見る見る劣化していきました。一方当時でも人工皮革のランドセルは高学年になっても型崩れがしていませんでしたね。ただし、6年生なのにまるで1年生のランドセルみたいにピカピカだった記憶があります。
 では、天然素材である牛革の本当の利点とは何でしょうか。

本当に牛革はヨレヨレになるか?
 ランドセル売り場に行くと、5個ランドセルがあったら4個はクラリーノで1個は牛革という割合という、クラリーノ主流市場になっています。クラリーノの安くて軽くて雨や型崩れに強いことを考えると、高級感なんてこだわっていられない親の事情が浮かんできます。しかし本当に今の牛革もすぐにヨレヨレになってしまうのでしょうか?
 実際に使用した何人かの子供の牛革ランドセルを見てみると、自分が背負った牛革ランドセルほどヨレヨレではありませんでした。表面をよく見てみると、牛革の表面には保護する仕上げが施されているのです。牛革そのものは元から強度があるので、あとは表面の「仕上げ」で耐久性などに違いが出てくるのです。牛革はこの仕上げがきちんとしていれば、面倒だと言われている手入れも大してしなくても綺麗なままで使っている人が多いですね。「昔よりずっと牛革は丈夫になった」と感じる人が多いようです。
 高学年になるほど、本革は「本物の牛革だな」と分かる風合いが増してきます。こればかりは人工には真似できないもの。子供の成長と共に歩むランドセルになるのです。こういうランドセルだと、卒業しても思い出に残しておきたいと思うでしょう。

鞄屋さんの牛革ランドセル
 量販店などでのランドセルでも牛革はあります。が、牛革を風合い良く、こだわりのランドセルとして作っても良い気がします。何しろランドセルを背負うのは、小学校6年間だけなのです。土屋鞄などの鞄屋さんのランドセルなどは、鞄屋さんらしい素材のこだわり方、職人の技術を詰め込んだ丈夫な縫製。ランドセルの場所によっては、ミシンではなく手縫いで強度を増して美しく仕上げています。また、鞄屋さんの防水加工は逸品で、もちろん水は通さないですし、汚れは水拭きをサッとするだけ。
 背負う子供の身になって作る・・・そんな鞄屋さんのランドセルは、もちろん重量も1000gを少し超えるくらいで、昔よりずっと良く作られています。
 土屋鞄の人気一位は総牛革。一緒に年齢を重ねていける鞄です。

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